第19回中映協映像コンテスト


【喜びの声】 文化産業部門:最優秀賞
 
東海の肖像 岡崎 和ろうそく 〜やわらかくゆらめく 伝統の灯り〜
制作社:渇f像舎
担当者:大塚隆光

この度は中映協映像コンテスト・番組部門で栄誉ある賞をいただき、ありがとうございます。

この「東海の肖像」の取材を通じ、毎度東海地方に根付く文化や職人技を深く知るわけですが、今回も岡崎和ろうそくについて学ぶことができました。取材対象の職人・松井規有さんには25年前ミニ番組の取材でお世話になったのですが、コロナ禍にも関わらず、さらに職人として熟成した今の姿を惜しむことなく見せていただけたことに感謝しています。

そこには「混じりけのない材料を使い一切手抜きをしない」という職人としての絶対的な矜持があるからだと改めて思いました。 ひたすら木蝋を手で塗ってはカンナで形を整える仕事。2人の娘さんも父の仕事を手伝っていますが、「父の手仕事に対する敬意」「父の仕事を次世代へ受け継ぎたい思い」が感じられました。28分という放送時間を使って、「もっとこの人の思いや和蝋燭のすばらしさを伝えたい」。そう思えた充実感にあふれた時間でした。

4代目を継いだ娘さんから、「またいつか撮影に来られるまでに一人前になれるよう努力します。」とメールをいただきましたが、伝統の灯をつなぐお手伝いを、微力ながら映像を通じてできればと感じています。
ありがとうございました。



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