番組の企画当初は、海中映像だけでなく、知多半島で盛んなノリ養殖の方々や漁業関係者など伊勢湾に恩恵を受けている方々の取材もと考えていましたが、取材対象者を一人に絞り伊勢湾の過去と現在を比べた方が、より分かりやすく視聴者へ興味をもってもらえるのではないかと考えました。

そこで、お願いしたのが伊勢湾を十数年前から潜り続けている水中カメラマンの東内宏治さんです。東内さんからは、伊勢湾で過去に潜ったゴミの多い水中映像や、知多半島の砂浜で撮影したウミガメのふ化シーンなど貴重な映像をお借りすることができ、身近な海が過去から現在どう変化しているのか期待感を刺激できたのではと思います。

水中撮影では、曇り空のため海中の透明度が悪く、思うような映像が撮れなかったり、時期的に魚の数が少なかったり、と苦労もありましたが、身近な海の現状をありのまま伝える事ができたのではと思っています。