この度は、審査委員特別賞にご選手いただき誠にありがとうございます。
この物語は一つの大きなきっかけあり誕生しました。それは、19 年間連れ添った祖母を亡くし、昔ながらの大きな家と畑などの土地、そこで生み出された様々な記憶だけが残され、廃れていく景色の中で考えされられたのがきっかけでした。
撮影時には、荒れ果てた姿をありのままに映し出しました。過去を知る資料として、家の中から写真を集め、自分の知らない昔や生まれてからの記憶に浸り、今回の作品に深い感情を吹き込みました。また、一つ一つの画でその感情を伝えられるように言葉を使わず、構図や被写体にこだわりました。
これは、私自身の「人生」であるからこそ続いていくもので、時を超えてすべてを咲かせた時に新たな物語が誕生するでしょう。