株式会社　キュー
制作　荒井克明

　　　　　　　　　　　　　　
この度は、第10回という記念すべきコンテストのCM部門大賞にご選出頂きまして、ありがとうございました。
今回のJネットレンタカーTVCMは、我々にとって２年目の挑戦でした。
1年目は、広告主にとって初めてのCM広告ということもあったので、タイプの異なる2本のCMを制作しました。1本は、企業の知名度向上を目的とした親しみやすさにポイントを置いたCMで、もう1本は、丁寧なサービスと誠実な対応を感じさせる企業姿勢を表現するCMです。

そして2年目、CM広告に対する視野も広がった広告主から我々に与えられた命題は「ローカル感の払拭」でした。
名古屋（ローカル）で「ローカル感を感じさせないCM」を作るということは、地元らしさを出す、出さないといったことではなく、すなわち「全国規模のメジャー広告」と肩を並べても、見劣りのしないCMを作るということを意味します。そしてそれは、「限られた予算の中で、いかにクオリティを落とさず、多くの人に観てもらえる強度を持つCMを作るか」という挑戦でもあります。
「豊富な車種」、「清潔感・綺麗さ」、「全国展開」という広告主が訴求したいポイントを押さえつつ、何気なくCMを観た人が「面白い！」とか「素敵」とか「なんか引っ掛かる」を感じてもらえるCMを作るため、我々は、（チープなローカル感ではない）地元の魅力的な風景を織り込んだCMや、あえて企業色を前面に押し出さないCM、そして人々の記憶の中にある懐かしさをモチーフにしたCMを提案しました。

そして、この3本のCM制作に全力で取り組み、たくさんの方々の知恵と汗と心意気を借りることで、何とか2年目の挑戦を形にすることができました。

今回の挑戦を通して、学んだこと、掴んだこと、届かなかったことを糧にしながら、そして何と言っても、この挑戦がもたらしてくれた今回の受賞を励みにしながら、今後も更なる挑戦を続けていきたいと思います。どうもありがとうございました。