《番組部門》

『発見!人間力 〜三河サムライの挑戦〜』

名古屋テレビ映像 報道制作本部
                                佐藤 大介

 2007年3月経済番組で、岡崎で活躍している会社の社長と出会うことになった。かつてはデザイン家具ブランドを手掛け海外でも活躍。今は故郷・岡崎に帰って、様々なマーケットでのブランディング、プロデュースを行っているという。まず出会って社長の外見に驚いた。
ジーンズに皮ジャン。まげを結った髪。一見、ヤンキーに見えなくもない。

「三河の新しいサムライキャラクターで、これから地方へ、そして全国へ発信していきますよ!」新しい地域ブランド「三河武士サムライ・ブランド」を立ち上げたばかりの頃だった。社長の名前は安藤竜二。「サムライ・ブランド」が成功するかどうかはわからない。しかし、安藤という男はおもしろいと思った。なにかを巻き起こすと思った。
それから安藤は地元企業へ呼びかけ、サムライ・ブランドには次々と参加していった。和ろうそく、 八丁味噌、花火、仏壇・・・。伝統技術を生かした商品に、これまでのイメージを覆す赤と黒の斬新なデザインのパッケージ。保守的といわれる三河地方の老舗企業を口説いた安藤には、驚くばかりだった。そして「伝統は革新の連続である」と、老舗企業も自覚していることを改めて知った。

安藤は語る。「地域を元気にする。地域を世界に発信する。」これは我々、地方の映像業界にも課せられた大きな課題であると思う。



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