中映協だより 2003.3.20
中部映像関連事業社協会
《『第1回 中映協映像コンテスト』受賞各社の喜びのことば》
3月5日に開催されたコンテストの結果は、『審査速報』として既にお知らせ
しましたが、受賞各社から“喜びのことば”が届きましたのでお伝えします。
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“中映協グランプリ2002”並びに『番組大賞』受賞
作品名:「クスクス」・・・樺京テレビ映像企画
☆番組プロデューサー:沢田正春
えっッ!本当ですか?マジですか?というのが、受賞を聞いたときの声です。
特別変わったことはしていないのですが、「クスクス」の制作ポリシーは、小学
生からお年寄りまで「わかりやすく」です。ナレーションやスーパーテロップ(文
字情報)がなくても、何を伝えたいのかがわかるような「構成・編集」を第一に
考えています。「シンプルでわかりやすく」という簡単なようで、これが結構難
しいのです。料理の手順なんかでついうっかり、「○○」が煮えるまでに「△△」
の調理を済ませて、と普通では考えてしまうのですが、初めて見た視聴者は混
乱してしまいます。ひとつひとつの事を済ませて次の事に移る、このわかりや
すさを心がけています。第1回という記念すべきコンテストで、こんな素晴ら
しい賞をいただきまして心より感謝いたします。最近「焼肉」食べてないよな
ぁ、というスタッフに、賞金でごちそうが出来ればこれほど嬉しい事はありま
せん。モ〜、本当にありがとうございます!!
☆
「食材の旅」担当ディレクター:長屋 努
いや〜、本当に賞を取るなんてびっくりです!なにか賞が取れればいいなぁ
とは思っていたんですが、まさか部門大賞とグランプリのダブル受賞なんて夢
にも思っていませんでした。氷点下の北海道で5日間取材した甲斐がありまし
た!この番組では、1週間漁船に乗り続けていても狙った獲物がとれなかった
ことや、悪天候や「季節もの」のため2度、3度と取材地に出直すことなどが
しばしばです。特に「海もの」は、自然相手なので大変です。苦労が、報われ
ないことのほうが多いわけですが、このような「名誉あるかたち」として評価
されることは、どんな苦労も吹き飛びます。ありがとうございました。
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『VP大賞』受賞
作品名:「希望という光をともす道具たち」・・・(有)ビデオハウス
☆代表取締役社長:岡田次夫
VP大賞!!まるで夢のようです。こんなシンプルな作品に目を向けていただき
ありがとうございます。中映協映像コンテストの作品募集があってから、何と
なく気にはなっていましたが、そうそうたる会員各社が集うコンテストに堂々
と出品したいと思える作品もありませんでした。しかし事務局の方々の熱意や
審査員の先生方の御苦労(当日の審査はハードでした)を考え、形だけでも参加を
と思い、手近にあった作品を何気なく出品させていただきました。
作品はボランティアグループ「自立のための道具の会」の会員募集用でしたが、
出来ることなら会の運営資金捻出のためにケーブルTVで放送でもしてもらえ
たら一挙両得、などと甘い考えをもって営業もしましたが反応はゼロでした。
今からでも遅くはありません。放送を希望される放送局様はお声をかけてくだ
さい。中映協VP大賞の金看板つきです。早い者勝ちです。又がっかりさせない
で下さい。
一方、会員はすこぶる元気です。会の内容に絶対の自信と感動をもって活動
しており、国内でしばらく連絡が取れないと、いつの間にかスリランカに行っ
ていたりする人達です。「自立のための道具の会」は、そんな熱心な人々に支え
られて、国内で使われなくなった道具(大工道具、電気工事道具等々)を発展
途上国に送り、その道具を現地の人々が利用して自立した生活ができるように
援助する団体です。その会の内容をシンプルな機材(デジカメ)とシンプルな
制作費(?)でシンプルに仕上げました。
コンテストの当日は、出品作品をすべて別室のビデオルームで飛ばし見して
御無礼しようと思っていましたが、審査会場に入ってみると先生方の背中から
伝わってくる熱気に圧倒されて帰ることができませんでした。審査終了後、ロ
ボットのように固まった体を引きずって帰り支度をしていると、パーティーが
さみしくなるといけないから出席するようにと呼び止められました。『審査結果
は当社には無縁だけど、パーティーは無料だし・・・』
いきなり発表されたVP大賞。料理どころではありませんでした。
改めて、こんなシンプルな作品に目を留めていただいた審査の先生方、そして
会員の皆様方に心より感謝申し上げます。
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『CM大賞』
作品名:『河合塾グッドドッグ編』・・・鞄d通テック 名古屋支社
☆CM映像制作部
この度は大賞なんて大きな賞を頂きまして誠に有難うございました。
駄洒落が基本になっていますが、アンニュイな魅力の愛すべきキャラクターと、
気持ちのいいテンポ等を駆使することで一般的な駄洒落で終始せず、小洒落た
雰囲気を創り出せたと考えています。このグッドドッグ登場編は、スタッフ皆
がそういった微妙な表現部分で苦労した思い入れの強いCMでしたので、今回
の受賞は今後の糧にもなっていくと思います。本当に有難うございました。
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『デジタルコンテンツ大賞』
作品名:電源立地原子力広報コンテンツ』・・・潟Aドホック
☆代表取締役:藤井則次
誉ある「第一回中映協映像コンテスト」で、デジタルコンテンツ部門の大賞
に選考いただき有難うございます。諸先輩の日頃のご指導のおかげと感謝いた
しております。
近年、“デジタルの技術”が映像の歴史100年に変革をもたらそうとしています。
映像の「情報表現力」に、「リアルタイム」で「インタラクティブ」なデジタル
の機能が付加される事で、“新しい映像(マルチメディア)”が誕生します。
受賞作品の「電源立地原子力広報コンテンツ」は、東京大学の廣瀬研究室を中
心に進めている「領域型展示ビジュアルシステム」の実証実験作品であり、
パームと潟Aドホックがコンテンツ制作およびソフトウエア開発を担ってきま
した。「領域型展示ビジュアルシステム」は、愛知万博をはじめとして幅広い応
用が期待されている新しい展示概念です。これを、中映協での共有の技術資産
として活用していただき、皆様のコンテンツ事業の推進にお役立ていただきた
いと考えていますので、お気軽にご相談ください。
諸先輩のご指導をいただきながら、デジタル技術と映像技術の融合をテーマに
新しい分野に挑戦を続けたいと決意を新たにしております。
この度は身に余る賞をいただき、ありがとうございました。
紙面の都合により、改行点を変えさせていただくとともに、寄稿者の敬称は省かせていただきました。
これらの受賞作品は、来る5月20日(火)開催予定の「中映協定時総会」で
上映し、懇親パーティーで“表彰式”を執り行います。また「協賛各社賞」
の授与式も行いますので是非ご参加ください。